text_Asako Tanaka
Tashiro Toshiaki × Qi Fang at NICA
CINRA.NETによるインタビューを一部公開!
画家 田代敏朗とシンガーソングライターQi Fangが先日行われたコンテンポラリーアートのエキシビジョン「GARO ROMANCE」開催中に、音楽、アート、デザインなどカルチャーニュースを発信するCINRA.NETから取材を受けた。
先日初のアルバムExhibition#1を発売し東京にとどまらず、福岡や京都でのライヴツアーを行った北京生まれのQi Fang。今年4月、京都にあるギャラリーtraceにて田代の巡回展“eternity”オープニングレセプションにFangを迎え、美しい歌声を響かせ共演を果たしたのも記憶に新しい二人。
そんなWOOLY ARTS所属の画家 田代敏朗と、レーベルメイトであるのシンガーソングライターQi Fangとの対談となった今回のインタビューでは、彼らのアート、音楽シーンへの熱い対談が繰り広げられた。
美術と音楽を仕事にする二人の共通点とは?
今回のインタビューから一部をお届け!
−表現することを仕事とする周りとのギャップ
田代:僕の父は政治家だったんだけど、20代に真剣に美術をやりたいと考えているとき、美術で食べていくことに対して父親からの発言とか許せなかったし、そういう時期にちょこちょこお仕事頂いたりしたときとかに親にこんなことやって、とか言われたりして、誰にも親にも分かってもらえない、どうしようとか不安もあったけれど、最近見る目が変わってきたみたいです。心配もしてくれてるんだろうけど。
FANG: 私も、育って来た環境も違うし、ましては国も違うので。中国では大学も、点数によって“配属“されるんです。自分が興味なくても点数で学校が振り分けられるんです。両親も現在は日本にいるのですが、育ってきたのは中国で、歌手としてやっていくには小学校からそういった環境に進まないと音楽家にはなれないという国だったんです。だから食っていけないと思われていました。
−見る相手、聴く相手への思い
FANG: 音楽はすごい直感的で、聞いては歌って、直すという流れで、計算していないんですけど。私の行っていた学校の先生はデザイナーだったり編集者だったりしたのでフルタイムの先生はいなくて、常にクライアントっていうワードがよく出ていたんです。より流行的に伝えるにはこうしたほうがいいとかデザインをやっていなかったらそういう発想は浮かばないし、そういう考え方が頭の片隅にあるから人に理解できないような音楽は作っていないはずです。
田代:ものをつくるってことは自我だと思うんです。それに対して見ている人が苦しいか苦しくないかくらいの計算をしてあげる優しさが大切な気がします。絵の仕事をしているからすごいだろっていうのがエゴで、絵をやっているからこそのマナー、義務だと思います。それをやってるひとが成功していると思いますし。僕も一人でやってる訳じゃないから周りの人とも話すようにしています。
詳しくはCINRA.NETのインタビューにて。>>>