Bilingual Culture Magazine

TOKYO FINEST “yahyel”

Text/Interview: Ayaka Yoshimura
Translation:Yoshiki Tainaka
Photography: Reina Tokonami,Yosuke Torii

自身初となるアジアツアーそして9/21にはO-EASTにてワンマンも開催。日本に留まらず海外での実績と名声を得ながらパワーアップし続けるyahyel。今回WoolyはVJ 山田健人氏とDJ 篠田ミル氏にインタビューを行った。
Yahyel are doing their first Asian tour, and they will hold the last show of the tour at O-EAST on 9/21.
Yahyel continues to develop their musical performance, having a lot of experience and winning reputations overseas as well as in Japan.
Wooly interviewed Yamada Kento(VJ) and Miru Shinoda(Sampler, DJ).

 


Photo:Reina Tokonami

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“演奏と再生の境目が無くなっていく中で、どの様に価値を見いだして行くのか”
そんな問いを飛び越え、彼らの表現は常にアップデートされていく。社会に放たれる音楽を日々受け止める私たちにとって、また一歩先の音楽シーンに足を踏み出せるチャンスがyahyelにはある。まずは9/21に開催されるワンマンで、彼らが創り出す異世界を体験してほしい

東京の音楽シーンについてどの様なイメージがありますか?
山田:忙しそうですよね。

篠田:でも以前より落ち着いた感じしない?

山田:落ち着いたのかな?実際のことはあまり分からなくなったというか、僕らの世代は特に。

篠田:数年前にあった手触りのある感じではないね。

山田:僕らがバンド始めた頃とかは、大小関わらず1つの箱のイベントにSuchmosやYogee New Waves、D.A.N.も出てて、よく会って話しましたね。当時は世代でくくられることが多かったです。そういうのが今の20歳のバンドにはあるのか気になります。

1つの映像作品を観ている様なライブが印象的ですが、ライブの世界観はどのように作り上げていっているのでしょうか

山田:ライブでの体験は意識しています。どのバンドもそうだと思うんですけど、僕らみたいなエレクトロミュージックはライブのやり方が縛られないですよね。ギターとかベースがないので、ライブと音源制作への意識は別のものにあります。映像は1つのパートとして意識しています。

篠田:それこそライブの意味を考えなければならないと思っています。というのも1980年代以降デジタルテクノロジーを使った音楽を演奏できるようになると、プレイっていわゆる演奏のことだったのがボタンを押して再生することと変わらなくなっていくから、生身の体を持って生身の観客の前にいるときに何を残せるか重要になってくるなと。演奏と再生の境目が無くなっていく中で、どの様にまた違うところに価値を見いだして行くかずっと考えています。そういうことを試していくうちに映像だったり楽曲のつなぎ方だったりアルバムで作っているものとは違う見せ方をその都度つくってライブに昇華しています。本当にそこはすごい考えているよね。

★3月29日に行われた恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブの模様を納めたライブ映像を公開★詳細は本記事末にて。
yahyel – Pale (Live)
https://youtu.be/b3m_EY2Jiqs

Photo:Yosuke Torii

Photo:Yosuke Torii

yahyelの方向性を決めて行く中でインスパイアされたものはありますか?

篠田:ポスト・ダブステップやインディR&Bに言われる、シンガーソングライターがパソコンで音楽作りましたっていうのにすごい惹かれたのと、元々普通のギターロックバンドをやっていた人が多かったのもあって、そういうジャンルじゃない物に新鮮さや刺激を感じてyahyelというものを始めました。

山田:でも通算2枚のアルバムを出して、その過程の中で僕らも変わっていった部分があったので一概にもそこだけとは言えませんね。サウンド感が固まったのは2枚目の『Human』ですね。自分たちがやりたいことがはっきり見えたというか。

Photo:Reina Tokonami

今後のビジョンを教えてください。

山田:海外リリースに向けた色々なトライアウトを続けていきたいです。この前フランスに行ったんですけど、そこで残せた結果もあって、ここからまた繋がっていくんだなと言う実感がありました。ライブアクトに関しては自信があるので結果が出ると嬉しいです。2枚目”Human”が完成して、大きく今後も含めた自分たちの方向性が見えました。2枚目というくくりでいうと夏フェスや秋のワンマンが大きなピリオドになるのかな。そこからはまた新しいyahyelの表現を突き詰めるために潜っていく期間になるのかなと思います。

TOKYO FINEST
台湾キュレーター、チンアンによる音楽イベントが9/14に台北にて開催される。日本の若者にも、もっと台湾のカルチャーに興味を持ってもらいたいというコンセプトのもと、日本で活躍する若手アーティストを台北に呼び、より深いカルチャーの交流を図る。これを機に、観光地では味わえないアップカミングな台北のカルチャーシーンを味わってみてはいかが?

■yahyel
 2015年3月に池貝峻、篠田ミル、杉本亘の3名によって結成。ライヴ活動の本格化に伴い、VJの山田健人、ドラマーの大井一彌をメンバーに加え、現在の5人体制へ。2016年、ロンドンの老舗ROUGH TRADEを含む全5箇所での欧州ツアー、フジロックフェスティバル〈Rookie A Go Go〉ステージへの出演を経て、9月に初CD作品『Once / The Flare』をリリース。11月にはデビュー・アルバム『Flesh and Blood』を発表し、一気に注目を集める。2017年にはFUJI ROCK、VIVA LA ROCK、TAICOCLUBなどの音楽フェスへの出演も果たした他、Warpaint、Mount Kimbie、alt-Jら海外アーティストの来日ツアーをサポート。そして2018年3月、さらに進化した彼らが自身のアイデンティティを突き詰め、よりクリアで強固なものとして具現化することに挑んだセカンドアルバム『Human』をリリースし、直後のSXSW出演を経て、韓国公演を含む初のリリースツアーを敢行。

Human
自身のアイデ ンティティを突き詰め、よりクリアで強固なものとして具現化することに挑んだ、セカンドアルバム『Human』。
以前の匿名性の強いアーティスト写真にも表れていた通り、結成~『Flesh and Blood』期の yahyel は、人種・国籍・性別といった、エスニシティをはじめ様々な 個にまとわりつく付帯情報を削ぎ落とすこと=雑音を削除することによって、逆説 的に、“出自による差異と先入観に縛られた社会” から純粋なる “個の存在”、“個の 感情” を浮かび上がらせようという意識をもって音楽活動を行っていた。対して今回は、『Flesh and Blood』から『Human』へというアルバムタイトルの変化にも表 れている通り、そんな彼らの本来の目的にして本質と言っていい “個が有する生々 しい感情とメッセージの発露” をダイレクトに際立たせる方向へと舵を切っている。
具体的には、それを実現するため、本作に関しては「ヴォーカリストである池貝 峻の感情表現に寄り添うように突き詰める」、「池貝という人間の感情と生き方をど れだけ際立たせることができるのか?に重きを置く」ことを明確に制作の軸とした という。さらにはその過程で 5 人̶̶池貝峻、篠田ミル、杉本亘、大井一彌、山田健人の互いの感覚の擦り合わせと音に対する思想/イメージの落とし込みをストイッ クに行っていった。世界のミュージック・シーンの文脈やトレンドと照らし合わせた 相対的な解ではなく、5 人の中における絶対的な解をひたすらに探す作業。結果、「自 分達の予測を超えた、ある種、自分達自身の制御も超えた地点へと到達するアルバム となった」と彼らが話す通り、歌はもちろん、音色にしてもリズムにしても前作以上 にエグみも深みもある、美しく豊かな感情表現が息づく作品となった。格段に重層的 に作り込まれ、織り込まれたひとつひとつの音のテクスチャー、アブストラクトなビー トも多分に含んだリズムトラックの深化といったもの自体から、彼ら 5 人にしか生 み出し得ない確かなオリジナリティを感じることができる。
今この世界に、この東京に、そしてこの世代にべったりと横たわるシニカルな閉塞とディストピアから脱却し、そこに蠢く 生身のソウルと熱を鮮烈に体現し解放する、yahyel という音楽。“I’ m a stranger” という言葉で幕を開け “Be a lover” という言葉で幕を閉じる、この『Human』で 彼らが見出したひとつの答えとは何なのか。この音の裏にある必然とメッセージを感じ取って欲しい。

Artist : yahyel (ヤイエル)
Title : Human(ヒューマン) Release Date : 2018.3.9(水) Cat No : BRC-567
Price : ¥2,300 (+ Tax)
Label : Beat Records

リリパ以来半年振り、東京での待望のフルスペックLIVE!
yahyel(ヤイエル)が更にスケールアップしO-EASTに登場!
そして怒涛のアジア・ツアーも決定!

9/14(Fri) 台北 PIPE
9/15(Sat) 中国深圳 HOU LIVE
9/16(Sun) 中国上海TBA
9/21(Fri) 東京 O-EAST

3月に2ndアルバム『Human』を発売後、7都市をまわった国内ツアーに加え、米SXSWでの5公演、ソウル公演、フランスでのフェス出演と、海外でもその特異なライブ・パフォーマンスが評判を呼んでいるyahyel。LIQUIDROOM 14周年イベントにて、KOHHとのツーマンライブを終えたばかりの彼らが、9月にアジア・ツアーを行う。そしてそのツアー・ファイナルでは、完売だったリリパ以来6ヵ月振りの東京でのフルスペックのライブで渋谷O-Eastをyahyelワールドに染め上げる!さらにスケールアップし進化した待望のライブを体験せよ!

公演日:2018年9月21日(金)
会場: TSUTAYA O-EAST

OPEN 18:30 / START 19:00
料金: 前売¥3,800(税込・ 別途1ドリンク代) ※未就学児童入場不可

先行販売
★イープラス最速先行(先着): 7/18(水)12:00〜7/22(日)18:00 [ http://eplus.jp/yahyel/ ]
★イープラス・プレオーダー(先着): 7/25(水)12:00〜7/29(日)18:00

チケット取扱い:一般発売:8/1(Wed)〜
◆イープラス [ http://eplus.jp/yahyel/ ]
◆チケットぴあ 0570-02-9999 [ http://t.pia.jp/ ]
◆ローソンチケット 0570-084-003 [ http://l-tike.com ]
◆clubberia [ https://clubberia.com/ ]
◆BEATINK [ http://www.beatink.com ]

主催: シブヤテレビジョン
企画制作・INFO: BEATINK 03-5768-1277 / www.beatink.com

3月29日に行われた恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブの模様を納めたライブ映像を公開。
yahyel – Pale (Live)
https://youtu.be/b3m_EY2Jiqs

yahyelでVJとMV制作を担当する山田健人自ら監修した本映像には、アルバム収録曲「Pale」のパフォーマンスが納められており、これまでライブでしか披露されていないダンストラックへと展開していく様子が捉えられている。ヴォーカルを務める池貝が表現するエモーショナルかつ狂騒的な側面と、彼らのライブの魅力の一つである身体性を存分に楽しめる映像となっている。

ワンマンライブのレポートはこちら
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=9555


“How do you create your own values amid the boundary between playing live shows and recordings becomes less distinct?”
They go beyond such a question and update their expressions. For us, always exposed to miscellaneous music, this is a chance to come in touch with the next-generation music scene. Why not go to see the show on 9/21 and experience their soundscape?

What do you think about the Tokyo music scene?

Yamada: Seems busy.

Shinoda: Yeah but also seems calmer than it used to be.

Yamada: Is it? Actually, it got difficult to see, especially for our generation.

Shinoda:A few years ago, it wasn’t like this.

Yamada: When we started our band, Suchmos, Yogee New Waves and D.A.N. often appeared at the same events regardless of the scale, so we talked to them many times.
At that time, they categorized us as we are of a generation.
I wonder if these kind of things happens among musicians who are currently 20 years old or so.

Your live performance contains iconic visuals so that it feels like watching a movie. How do you create your view of the world through your performance?

Yamada:That’s what we seriously think about. Electro bands like us have a flexibility with live performances. Since we don’t have a guitarist or a bassist, our live performance is different from composing songs. We think videos are the same as instruments.

Shinoda: We think through the meaning of live performances. I think that’s what we must do. In the 1980s and later, as music with digital technology became widespread, the word “play” started to include the meaning “to push a button and play sound data” in addition to “to play an instrument.” We always think how we create our own value amid the boundary between playing instruments and playing data becomes less distinct. Seeking that, we have tried many things such as visual performances, ways to play different songs seamlessly, and so on. We try to present things different from what we did with our albums. Yeah, we think really hard about it.

Photo:Yosuke Torii

Photo:Yosuke Torii

What inspired you to determine your musical direction?

Shinoda: I was really attracted to post-dubstep and indie R&B musicians. A singer song writer composed a music using a computer –like.
Those kinds of music sounded new and exciting unlike many so-called guitar rock bands around us at that time.

Yamada: But we have changed through making two albums, so it’s not just what he said. It’s when we released our 2nd album that our sound was established. What we wanted to do became clear.

Photo:Reina Tokonami

Would you tell us about your future plans?

Yamada:First, we want to continue trying hard to release an album overseas. Lately we performed in France and got a high evaluation. I felt sure that it will lead to the next step. We have confidence in our live performances, so a high evaluation makes us happy. Completion of our 2nd album “Human” gave us our future direction. Considering the album, the summer music festivals and the upcoming show on 9/21 will be the end of a period for us. After that, it will be the next production period, seeking for our new expression.

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