Bilingual Culture Magazine

Thank you for coming to GARO ROMANCE

text_Asako Tanaka

Thank you for coming to GARO ROMANCE

GAROROMANCE5/1〜5/24、約3週間を経て終了いたしました。
初となる企画展でしたがたくさんの人に見ていただきました。ご来場ありがとうございました。

3人のアーティストを迎えたGARO ROMANCE。それぞれの作品を少しご紹介します!

−田代敏朗『ファンタジーへトランジット』
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他とは違った色味の作品でひと際目立った新作。ひよこのパッケージを手がけたことが記憶に新しいが、原画の作品を見るとまた新しい一面が見えてきます。蛍光色のイメージがあり、テキスタイルのような柄とも見て取れる絵が多いが、この作品は一枚で完結しているようにも思います。他の作品が明るいために、暗めの青があることで際立ってどこか不思議な雰囲気を醸し出しています。田代は、作品を描くとき、もう一人の自分が自分を操って描いているといいます。どんな作品がまた生まれるのか楽しみです。

 

 

−Sabrina・Horak 『It never rains in Shangri La』
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作品のどれもが夏の場面で、楽園がテーマとされています。オーストリアの冬は寒くて暗いために、光あふれる夏を描くことが理想だといいます。そのため自然の夏よりも、明るさ、激しさを感じる人工的な夏の楽園を描いています。
人間までもビビッドな色で表しているところがより夏らしさを際立てている気がします。また、木を電動鋸で切り抜き立体の作品に仕上げているところも躍動感を感じます。シンメトリーな作風が見て取れますが、この作品はシンメトリーでありながら人の体系が違うことに面白味を感じます。

 

 

Noriko Takemori  『Kalendae Quattuor』
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ロンドン在住で、ドローイングや版画を制作しているアーティスト。今回展示されたものはアクリル画であり、花がモチーフとされていますが、よく見ると絵の中に人の顔が見えます。黒と青と赤という3つの色で描かれており、はっきりした色合いというよりは柔らかくて繊細なイメージを受けます。ですが、柔らかい印象の中にも炭のような黒で引き締めているところ、花の周りにいる何人かの女性がとても凛々しい顔つきをしているところがこの作品を際立たせているのだと感じました。

 

 

今回のGARO ROMANCEいかがでしたでしょうか。
見逃した方はぜひこちらをチェック!
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