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Interview with Hana Yoshino




Interview/Text:Nao Kitamura
Translation:Nao Kitamura
Photo:Hana Yoshino

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現在、初の個展「咲く 静けさとともに、儚く、凛と」を開催中の写真家・吉野羽南。20歳にして支持を集める彼女に写真のルーツと、個展への思いを語った。

ー写真活動はいつからされていますか?

もともと父がカメラマンの仕事をしていたので、写真の存在が近くにありました。中学生くらいから、父にカメラをねだったりして。高校時代はそれほど熱心には活動してませんでしたね。でも大学進学ってなったときに、人と違うことがやりたいと思いました。それで写真やっちゃおうかなって。最初は軽い気持ちだったんですよね(笑)

ー最初に撮った作品はどんなものでしたか?

恥ずかしい(笑)
今撮ってる作品と同じように、光を取り入れるコンセプトでつくりました。朝・昼・夕・夜の光を使って、そのときに合った人を選んで。その頃は高校の友達を被写体にしてましたね。

ーとなると、ずっとポートレートを撮られているんですね。

人がすごくすきなので、お互い理解しあってなにかをつくりたいんですよね。撮影のときも自分1人で決めずに、被写体と話しあいながらつくっているつもりです。

ー先ほど光というワードがありましたが、そこにこだわる理由はありますか?

ロケーションは自然というところにこだわっています。わたしは、どれだけ被写体の空気に入っていけるか、引き出していけるかを大切にしていて。作り込んだ緊張感のある環境は苦手ということもあって、リラックスした空気感にしたいんですよね。
だからわたしの写真は、光に「溶け込んでいる」というニュアンスが強くなっているんじゃないかと思います。

ーここまでのお話からもハナさんは女の子を撮られている印象が強いです。

女性だと撮りやすいという部分は大きいですね。同性だからこそ、一人一人の美しさや個性をしっかりと見つめられると思います。
女性を撮るテーマの一つとして、<鏡以上に彼女たちを美しく切り取れるか、良さを引き出せるか>というのがあって。自分を鏡で見ると実際よりも美しく写ると言いますが、わたしはそれ以上に。今回の展示でも女の子のみを被写体にしました。

ー女の子は、大きく分けて2つあると思います。高嶺の花と、身近な愛らしさ。どちらをを撮りたいですか?

その中間です、届きそうで届かない女の子。どこにでもある風景の中で、その女の子の特別な空気感を切り取りたいですね。いつも遊び感覚でラフに撮っているんですが、カメラという壁がひとつあることで届きそうで届かない気はしています。

ーそうなると、フィルムとデジタルで距離感に違いはありませんか?

わたしは意識を使いわけずに、感覚で持ち替えて撮っています。よく両手にフィルムとデジタルを抱えてることも(笑)だから今回の個展でもフィルムとデジタルが混ざってます。

ーフィルムのどこに惹かれますか?

手間や時間がかかることで物語性が生まれるのが良いと思っています。
暗室作業してるときに感光しちゃっても良い思い出として残るし、ときには作品として良い方に転がることもある。写真屋さんに出してから写真が帰ってくるまでの待ち時間もわたしはすきで、それも一種の物語性だと思っています。

ー物語性というところで、写真以外の動画などの活動に興味はありますか?

見るのはなんでもすきですが、自分の理想を形にして表現してくれるものは写真しかないと思っています。ただクラシックバレエをやっているので、身体的な表現がすきですね。

ーバレエで得たものが写真の中に活きる瞬間もありそうですね。

身体的な表現をするにあたって、音楽を身体に取り込むことは良い入り口だと思っています。だから撮影中に音楽を流すことは多いですね。リラックスした環境にしたいので、基本的には被写体にすきな曲を聞きます。よく踊りながら撮ってますね、被写体もわたしも(笑)

ー小道具として花をよく使われていますよね。

花というのは、時間が違えどいつかは散りゆくもので、それは人間と同じだと思います。だからこそ引き立てあえるものなんじゃないかと。それに、花は摘んできたり買ってきたり、なにか意識することで手元に置けるもの。日常から一歩だけ離れさせてくれる要素になってくれています。先ほど言っていた、届きそうで届かない感覚とつながってるんですよね。

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ー今回の個展「咲く 静けさとともに、儚く、凛と」というタイトルにも花の要素が入っていますが、どんな思い入れがありますか?

消えそうになりながらも、しずかにそっと強く生きているさまが、いまの女性たちにあてはまるなあと思いました。サクっていうのは、わたしが好きな言葉。自分の名前に由来するというのもあるんですが、彼女たちのそんな姿を表している言葉だと思っています。
だから使うお花も、被写体の女の子をイメージして決めています。いつも行きつけのお花屋さんの方が相談に乗ってくれるんですよ。今回のDMに写っているお花もそうですね。

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ーDMはご自分でデザインされたんですか?

これは同じ大学のグラフィックデザイン科にいる友人とつくりました。感覚が合う人となにかをつくるのはすごく素敵なことだと思っているので、今回の個展では、また違う友人とのコラボバッグを販売します。

ー今回の初個展中に20歳を迎えられましたよね。10代から20代という変革の時期に個展を開こうという意識はあったんでしょうか?

やっぱり20歳になる前に個展をやってみたいという思いはありましたし、10代のうちに何かしたいと考えていたときにこの個展のお話をいただきました。
それに吉祥寺は、ずっと住んできたし一番安心できる場所。自分の写真はこの街にしっくりきてる気がするんですよね。今回会場にきてもらうときに吉祥寺の良さも伝わればいいなあと思います。

ー展示にあたってこだわった点はありますか?

かしこまらずに見てほしかったので、会場に行ってからフィーリングで写真を置いていきました。カフェに併設されているギャラリーということもあって、額装もせずにマスキングテープで装飾していて。少しポスター感覚ですね。
わたしの写真は自然体がテーマ。だからこそ、見ている方々もリラックスして見ていただけたらと思います。

ー今後の目標や予定があれば教えてください。

学生のうちにできることは、多くの方に知っていただくことだと思います。今もお仕事をいただける機会があるんですが、そうやって知ってもらうことで将来ににつながっていくんじゃないかと。大学卒業後はまだはっきりはしてないですが、写真の道に進んでお仕事したいですね。
25歳になったら何を撮ってるかわからないけど、ポートレートから離れることはないと思います。今までもこれからも人がすきだから。

引き寄せるのではなく、引き出す。取り込むのではなく、溶け込む。
あたたかな空気が流れる彼女の写真は、12月8日まで吉祥寺A.B.CAFEで公開中。

吉野羽南個展「咲く 静けさとともに、儚く、凛と」
会期:2016/11/24(木)-12/8(木) 11:00~24:00
会場:A.B.CAFE 武蔵野市吉祥寺本町1-11-2 ミシェル開発公社第2ビル B1F
○飲食店のため必ずワンオーダーお願い致します。

◯グッズ
クリアバッグ   ¥1500
トートバッグ(左) ¥1000
トートバッグ(右) ¥1300
※ポストカード販売あり
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吉野羽南
1996年生まれ。写真家。等身大の女の子を切り取った写真で支持を集めている。Lumiere teardrop、naiincheをはじめとする新鋭ブランドのルックブック撮影、イラストレーター・ナガキパーマとのコラボグッズ製作など、幅広いジャンルで活動。今後も目が離せない。
東京造形大学写真専攻領域在学中。

Hana Yoshino, a photographer holding the first exhibition at the age of 20 told us about the roots of her photography and concern to the exhibition.

-From when is picture activity done?

My father was a photographer originally, so there was existence of a picture in the neighborhood. From a junior high school student, I often asked my father to buy me a camera. High school days weren’t active so eagerly, were they? But when university entrance into a school of higher grade was, I thought I’d like to do something different from others. At first, I was thinking it light.

-What was the work taken at the beginning of?

It’s embarrasing…it was just made with the concept that light. I choose the person matching sunlight in a morning, noon, the evening and night. The friend of a high school was made a subject at the time.

-You’re taking a portrait all the while, aren’t you?

I love a person, so I’d like to understand reciprocally each other and make something. discussing with a subject is the charm of my work.

-You said a word “light”, but is there a reason that you’re particular there?

Location is particular about a place as nature. I think it important whether I can draw out how long I can enter subject’s air. It’s because I don’t like the conceptual mood. The nuance which says to light “dissolve” may become one of the impressions of my picture.

-I feel the impression you’re taking a girl from a story to here.

Because I’m female, it is able to look at beauty and the individuality tightly. One of my themes < whether I'm able to cut them off more beautifully than a mirror> I heard that the figure through a mirror more beautifully than actual condition , but I’d like to beyond that.

-I think there are 2 types of girls, one is way out of our league, the other is pretty.Which do you take?

I’d like to take middle place, but it’s impossible to reach her because there is the wall as camera finder.

-Do you feel the difference between film or digital?

I don’t divide my senses, always change cameras following my feelings.So, film and digital are mingled in this exhibition.

-Why do you use film cameras?

I like that the story is born as spending longer time. If I fail in the operation of the darkroom, it may become a good memory or a better photo. The time waiting for printing at the photo studio makes the story.

-You are interested in works outside of photography, aren’t you?

I’ve decided to learn photography only. However I practice classic ballet as a hobby, so I like a physical expression.


-It seems to reflect in photography.

I feel it a better entrance to express, so I often play music while taking. Ordinary, it music is subject’s favorite song. I want her to relax.

-I saw your photos using flowers as props.

I think flowers and a person bring out each other, because a person is similar to flower falling off. And, there aren’t flowers in our room without the consciousness to them like picking or buying. they play a roll to leave daily life only one step.

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-What eagerness of the title of this exhibition “bloom, freetingly and dignifiedly with silence” ?

This sentence fit girls.and “bloom” is the word I’ve liked.
So I usually choose flowers, imaging subjects with my favorite florist.

-Had you planed the solo exhibition before becoming 20’s?

Of, course.When I heard this plan, I was excited so much.
Kichijoji where is place holding it is my hometown and fit my photos.

-What point do you pay particular attention to it?

I want spectators to see and relax like to see poster, so I exhibit without frames.
One of my themes is “to be natural”.

Do you have any plan in the near future?

It’s important to be knew many people by graduating university.Now, I sometimes work as a photographer but I’ like to do that much more in the future. I don’t know how I take at the age of 25, but I must take portrait because I’ve loved a person.

Hana Yoshino
A photographer. Born in 1996.
Learning photography at Tokyo Zokei University